Making the Difference:Vermeer and Dutch Art vermeer フェルメール展

2019.2.16(sat)~2019.5.12(sun)
大阪市立美術館
TOPICS

注目作「取り持ち女」初来日。

 静謐な作風と、特徴的な光の表現で知られ、世界中を魅了する17世紀オランダの画家、フェルメール。本展では、そのフェルメールの作品を、同時代のオランダ絵画とともに紹介します。現存するフェルメール作品は35点ともいわれていますが、本展では日本初公開となる「取り持ち女」など6点が集結。約60万人を集めた2000年の大阪市立美術館での「フェルメールとその時代」の5点を上回り、西日本では過去最大規模のフェルメール展となります。

 中でも「取り持ち女」は、宗教画から風俗画への転換期に当たる重要な作品で、画面の左端に描かれた男性はフェルメールの自画像であるという説が有力です。

「光の画家」の知られざる顔を、お楽しみください。
日本、初公開。
日本、初公開。
取り持ち女 - Procuress -
初期作の1つである本作は、それまで宗教画、物語画に取り組んでいたフェルメールがはじめて描いた風俗画である。当時、キリストが説いた譬え話「放蕩息子」を発端に、娼家を舞台にした絵が数多く制作され、フェルメールもそうした時流の中でこの絵を描いた。女性は今まさにお客から金貨を受け取るところである。彼女を明るく照らす光、表情や手の動きなど、後にフェルメールが確立する表現の萌芽がすでに散見される。現存作品の3点にのみに年記が残るが、本作の右下には画家のサインと共に制作年も記されている。日本初公開。
1656年
油彩・カンヴァス | 143×130cm | ドレスデン国立古典絵画館
bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF

西日本、過去最大規模の6作品が集結

恋文 - The Love Letter - 【大阪展のみ】
後期作のひとつである本作は、部屋の手前からまるで中を覗き込むように描かれている。 明るい室内でリュートを膝に乗せ、手紙を受け取る女主人。 絵の中には、彼女が「恋」にうつつを抜かしていることを暗示する楽器や放り出されたスリッパ、箒など、寓意的なモチーフがちりばめられている。 訳ありげな表情を浮かべる女主人に、お手伝いの女性はいたずらっぽく微笑み、どこか親しげな雰囲気がただよう。 練り込まれた構図と物語性の高さが際立つ本作は、1971年、盗難の憂き目に遭うが13日後に発見され美術館に戻された。
1669 - 1670年頃
油彩・カンヴァス | 44×38.5cm | アムステルダム国立美術館
Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893 Rijksmuseum, Amsterdam
手紙を書く婦人と召使い - Woman Writing a Letter, with her Maid -
幻想のような現実を描き出すことにおいて、フェルメール作品は、他に類を見ない芸術的なレベルに到達した。描かれる人物はしばしば寡黙で動きが少なく、絵画に厳粛でミステリアスな雰囲気をもたらしている。この絵画はフェルメール後期の最も独創的な作品のひとつ。召使いの女性が窓の外を眺めている間に女主人が手紙を書いている。床には、この時代のやりとりで使われたであろう赤い封印、スティック状のシーリングワックス(封蝋)などが落ちている。
1670 - 1671年頃
油彩・カンヴァス | 71.1×60.5cm | アイルランド・ナショナル・ギャラリー
Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection)
Photo © National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535
マルタとマリアの家のキリスト - Christ in the House of Martha and Mary -
現存するフェルメール作品の中で、最も大きく、最初期作のひとつ。画中ではキリストが、家事を心配するマルタをよそに、座ってキリストの教えを聞こうとするマリアを讃えている。光と影の戯れ、人物の特徴づけ、幅広で厚く絵の具をのせた筆さばきは、カラヴァッジオの影響下にあったユトレヒト派の画家からインスピレーションを受けたと考えられる。フェルメールにはめずらしい大きなサイズや主題から、特別な依頼を受けて制作されたものと推測される。
1654 - 1655年頃
油彩・カンヴァス | 158.5×141.5cm | スコットランド・ナショナル・ギャラリー
National Galleries of Scotland, Edinburgh. Presented by the sons of W A Coats in memory of their father 1927
手紙を書く女 - A Lady Writing -
17世紀のオランダでは郵便制度の発達に伴い手紙でのやり取りが盛んに行われた。フェルメールも手紙をテーマに6点の作品を描いている。毛皮付きの黄色い上着姿の女性は、机に向かい羽ペンを走らせている真っ最中である。ふと筆を休めた彼女は、絵の前に立つ我々を見つめるかのようにこちらに顔を向ける。穏やかな光の中で優しく微笑む女性。耳元の真珠のイヤリングに光の粒が輝く。当時、人々が憧れ、親しんだ手紙をめぐる情景を、フェルメールは美しい女性像を通じて描き出している。
1665年頃
油彩・カンヴァス | 45×39.9cm | ワシントン・ナショナル・ギャラリー
National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1
リュートを調弦する女 - Woman with a Lute -
薄暗い室内に一人腰掛ける女性はリュートを抱え、弦をかき鳴らす。左手でペグをつまみ、音階を整えている。遠く窓の方に視線を向ける様子は見る者の想像力をかき立てる。窓越しに何かを見つめているのか、それとも耳を澄まし、音を追うことに注力しているのか。机の上には楽譜らしきものが重なるように置かれ、壁には、ときに絵の中で、愛する人が遠い彼方にいることを示唆する地図が描き込まれている。
1662 - 1663年頃
油彩・カンヴァス | 51.4×45.7cm | メトロポリタン美術館
Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900(25.110.24).
Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY

フェルメール・ブームの始まり、日本における「フェルメール」展。

 17世紀オランダ黄金時代を代表する画家、フェルメール(1632-75)。ミステリアスな緊張感をたたえた静謐な空間、光の粒子までもを捉えた独特な質感を特徴とし、「光の魔術師」と称されることもあります。寡作でも知られ、現存する作品はわずか35点(研究者によって見解が異なる)とされ、希少性も人気の一つです。
 世界屈指の人気を誇る画家フェルメールですが、熱狂ぶりが始まったのは、実は近年になってのこと。フェルメールは作品点数が少ないことから、美術ファンの間でもルーベンスやレンブラントほどには知られていませんでした。 世界的なブームは、1995-96年に米国ワシントンとオランダのデン・ハーグで開かれたフェルメール展に端を発します。この展覧会でフェルメール人気が一気に広まりました。
 2000年、日本で初のフェルメール展が大阪1会場で開かれました。大阪市立美術館での「フェルメールとその時代」展は、約3ヶ月の会期で60万人もの動員を果たし日本でもフェルメール・ブームが本格化しました。

チケット/音声ガイド - Ticket/Guide -

期限つき早割ペア券

10月5日~11月15日までの期間限定でお得な早割ペアチケットを先行発売いたします。

  • 早割ペアチケットでの入館は、2月16日~3月31日のみの期間限定となります。
価格(税込)
一般(ペア)
3,000円

チケット

入場料
(税込)
一般
大学・
高校生
当日
1,800円
1,500円
前売り/団体(20名以上)
1,600
1,300
  • 前売券は11月16日から2月15日まで販売
  • 中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介助者1名を含む)は無料(要証明)
  • 大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要
  • 団体は20名以上
  • 大阪展は日時指定入場制ではございません

音声ガイド

音声ガイド(税込)
600円

展覧会ナビゲーター 女優・石原さとみ

石原さとみ

フェルメールを味わい尽くす。

6点の珠玉のフェルメール作品をはじめ、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンら黄金時代と称される17世紀オランダ絵画を味わい尽くしていただくため、名画の鑑賞ポイント、カンヴァスに隠されたエピソード、画家たちのトリビアを、石原さとみさんの心地よいナレーションでおとどけします。

「恋文」の音声ガイドは大阪展のみで聞ける特別ナビゲーションです

石原さとみ

東京都出身。第27 回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリ受賞。 2003年、映画『わたしのグランパ』のヒロインでデビュー。映画やドラマ、舞台など多様なジャンルで活躍中。展覧会の音声ガイドは、今回が初挑戦。

開催概要 - Event outline -

大阪展 産経新聞創刊85周年・
関西テレビ放送開局60周年記念事業

展覧会名
フェルメール展
会期
2019年2月16日(土)~5月12日(日)
休館日
月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館。ただし、4/30、5/7は開館)
開館時間
9時30分~17時(入場は閉館の30分前まで)
会場
大阪市立美術館
〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-82
アクセス
JR・Osaka Metro 天王寺駅、近鉄大阪阿部野橋駅下車 北西へ約400m。天王寺公園内
(詳しくはこちら >>)
お問合せ
06-4301-7285
(大阪市総合コールセンター なにわコール 年中無休 8:00~21:00)
主催
大阪市立美術館産経新聞社関西テレビ放送博報堂DYメディアパートナーズ
後援
オランダ王国大使館石川テレビ放送福井テレビジョン放送東海テレビ放送山陰中央テレビジョン放送岡山放送テレビ新広島テレビ愛媛高知さんさんテレビテレビ西日本
企画
財団ハタステフティング
特別協賛
協賛
第一生命グループ株式会社リコー
特別協力
NISSHA株式会社
協力
ANAKLMオランダ航空日本貨物航空ヤマトグローバルロジスティクスジャパン
総合監修
アーサー・K.ウィーロックJr.(元ワシントン・ナショナル・ギャラリー学芸員)
日本側監修
千足伸行(成城大学名誉教授 広島県立美術館長)

アクセス - Access -

大阪市立美術館 Osaka City Museum of Fine Arts

〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-82

Osaka Metro
御堂筋線
天王寺駅
谷町線
天王寺駅
【15,16号出口】
JR
天王寺駅
【中央改札】
近鉄
南大阪線
大阪阿部野橋駅
【西改札口】
阪堺電気軌道
上町線
天王寺駅前駅
大阪シティバス
あべの橋停留所

最寄り駅より北西へ約400m。天王寺公園内

日本、初上陸。